一度作り上げた人物像は一つのバイアスを伴う可能性が高いことを常に念頭に置かなければならないと思います。自分のモノの見方・感じ方は簡単に変わるものではありません。支援の対象となるメンバーも、そして支援者自身も環境の変化と共に変化する存在であるはずです。
他人への好悪の感情を変えることは容易ではありません。感情を先立たせると冷静な判断・妥当なアセスメントは困難になります。理性を先立たせていくためには自分のモノの見方を更新する必要があり、そのために学びが欠かせないのだと私は考えています。ここで言う学びとは単に机上のそれを指しているのではありません。人と話している時に得られる気づきをはじめとして、五感を総動員して行う更新作業を意味します。
私はテレビ番組は殆ど録画で見ますが、そのほとんどが『人』に関するものです。カンブリア宮殿、プロフェッショナルの流儀、情熱大陸等々。自分に無いものをもって世界の変革に寄与している人を知ることは実に刺激的です。そこで得られた感動が何らかの変革を要求しているように感じます。また、読書によって得られる視座も大きな比重を占めます。こうしてなされた私自身の更新が、メンバー像の更新に繋がっていることを強く実感しています。学ぶことで自分が知らずに構築した内なるバイアスを瓦解させ、新たな地平へと導かれていく道程を、簡単に一言で表現すると『学び』となるのかもしれません。
朝から理屈っぽいことを書きました。でも時にはこうして言語化すると考えが整理できて良いものです。